もう3ヶ月も前のことだが、釜山で出会った韓国の人たちの親切が今も忘れられない。
霧雨の降る中バスを降り、生後6ヶ月の孫を抱きかかえて歩道を小走りしていた時のこと。背後からそっと傘を差し出してくれる女性がいた。見たところ20代前半くらい。地下通路の入り口までの1分ほど、私にあわせて一緒に走ってくれたのだ。「カンサハムニダ」と伝えてそこで別れたが、彼女の優しさに心の中がすっと清々しくなるのを感じた。
ほかにも釜山の地下鉄では、隣に座ったアジュンマ(おばあさん)が孫を抱っこしてあやしてくれたり、焼肉店では隣の席の男子大学生が笑顔で話しかけてくれたりした。釜山に限らず海外では、現地の人々の優しさに触れる機会が多いと感じる。特に小さな子供を連れていると、誰もが温かい笑顔を向けてくれる。
では、日本はどうだろうか。地域差やタイミングの違いもあるだろうが、優しさどころか少し冷たさや怖さを感じる場面も少なくない。たとえば車で狭い道でのすれ違いの際、クラクションで挨拶をする文化はあるものの、相手と目が合わないことが多い。むしろ視線を逸らされているように感じてしまうのは気のせいだろうか。まるでこちらの存在を無視されているかのようで寂しくなることもある。(もちろん、安全運転を最優先にしていて周りを見る余裕がないだけなのかもしれないが……)
「日本の人は……」と批判したいわけではない。海外での温かい体験を思い出しながら、まずは自分自身の普段の行動から振り返ってみたいと思う。



















































